2016/08/31
一言で飲食店と言っても街の喫茶店から高級料亭まで、種類も規模もさまざま。
日本の飲食店の数は、全国約67万店※あると言われています。そして、そこで働く人(飲食店従事者)の数は、 約440万人※1とも言われています。
この440万人という数字、なんとニュージーランドの総人口※2とほぼ同じ。それだけ飲食業界で働いている人が多いということがわかりますね。
※1総務省「経済センサス・基礎調査」(平成21年)
※2外務省「ニュージーランド国勢調査」(2013年)より
現在、年々増え続ける外国人観光客の爆買いならぬ爆食いの恩恵を受けている飲食店も多く、オーナーにとってはまさに嬉しい悲鳴状態。
しかしそんな状況にもかかわらず、飲食業界はどこも慢性的な人手不足。
働き手がいないことが原因で閉店する、開店できない店舗が存在するほど、その人手不足は深刻な問題となっています。
飲食店の主な担い手となるアルバイト(高校生~大学生、フリーター)世代の数が少なくなってきている今、飲食店で働く(働きたい)学生アルバイトがどこも圧倒的に不足しています。
そしてこの状態は、今後ますます悪化の一途。
平成32年以降にはアルバイトの主な担い手である若年層が一気に減少、人手不足問題に拍車がかかると言われています。
ここ10年間、東京都の最低賃金はずっと上がり続けており、飲食業界もそのあおりを受けているのが現状です。
コンビニやスーパーのレジ等、飲食店のアルバイトと競合する職種の時給も上がり続けており、応募者が他の業界に流れて行っているのも大きな要因の一つとなっています。
最近、社会問題の一つとしてニュース等でも取り上げられているブラック企業問題。
飲食店チェーンも多く含まれ、働く側が定着しにくい労働環境にあるというケースも多くあります。
結果として、採用が決まっても継続せずに退職という流れがあり、必然的に離職率が上がっている状況です。
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飲食店が抱える課題をお伝えしてきましたが、実際に働いて見ると実に働くメリットもたくさんあるのが飲食店の特徴。実際に身に付けたスキルは一生ものになるモノばかりです。
職場の人はもちろん、常連のお客さん、日々やってくるご新規さん…人が人をつなぎ、さらに人脈が広がっていくのが飲食店のいいところ。
友人としてももちろん、転職や独立するときのビジネスパートナー、出資者になるなんてこともよくある話のようです。
「同じ釜の飯を食う仲間」なんて言葉もありますが、飲食店はまさにこれ。
同じ賄を食べ、閉店後も一緒に飲みに行くなんてこともしばしば。社員とアルバイトの関係も良く和気あいあいと働ける、そんな仲間を作りやすい環境が飲食店にはあります。
飲食店で身に付けたスキルは、私生活でも大活躍。
キッチンスタッフの場合、当然料理が上手になり、ホールのスタッフも、料理のサービングマナーやサービスホスピタリティの勉強になります。
という身近なものだからこそのメリットです。
何といっても飲食店は、お客様と直接触れ合う職場。
自分たちが提供した料理・サービスの反応がダイレクトに返ってきます。
当然お叱りを受けることもありますが、美味しかったよ、また来るね!と言ってもらえることが何より嬉しいと感じる人が多いようです。
これまで飲食店の課題と働くメリットについて書いてきましたが、アルバイトでも社員でも、「働く」という行為において、働く側が取捨選択しやすい時代です。
どんなに時給が高くても人間関係に恵まれない、入社前に聞いていた話と違いすぎる…こんなはずじゃなかった、なんて後悔をしないためにもぜひ、就活前に、バイト探しをする前に働き方について考えてみてください。
大切なのは、自分はどんなふうに働きたいのかをよく考え、自分に合う職場とは何かをじっくり検討してから職場選びをすること。
ミスマッチなく楽しい環境で気の合う仲間と働ける、そんな職場に出会えるはずです。ぜひ頑張ってみてください。
他にも飲食業界への転職に役立つ記事を更新していますので参考にしてみてください!
>>人事の心を掴め!飲食業界でアピールできる応募書類~自己PR~
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