2021/05/25
GWも終わり、そろそろお小遣いや家計の足しになるお金を稼ぐためにアルバイトを始めようと考えていることでしょう。
ですが、今まで働いたことがない人にとって最大の難関は、面接だと思います。
どんな事を聞かれて、どんな事を答えればいいのか、さっぱり分からないなんてこともあると思います。
そこで今回は、1店舗で常時従業員30名を抱えるレストランで約8年間採用担当をしていた筆者が、アルバイト面接で聞かれること、答え方、そして面接官がどのような所を見て採用を決めているか、私なりにまとめてみましたのでご参考になればと思います。
この記事は主にこのような方向けの記事となっています。
・初めて飲食店でアルバイトがしたい方
・初めてアルバイトをしようとしている学生の方
・面接でなかなか合格がもらえないとお悩みの方
まずアルバイト面接へ行く前に気をつけておくことをいくつかご紹介いたします。
▼求人票をしっかりチェックしよう
▼履歴書の書き方を調べておこう
▼質問リストを用意しておこう
既に働いている友達からの紹介でない限り、アルバイトへ応募する際には必ず求人サイトなどから情報を得ます。
求人票にはお店の場所、営業時間、時給、勤務条件など様々な情報が載せられています。
その中で気に入った条件の勤務先があれば応募して面接へ進むという流れになります。
ですがここで気をつけておかなければならないのが、求人票をよく見ていないがために「求人票とは違う勤務場所に配属になった」「1日の勤務時間が思ったより長いor短い」等の食い違いが起こることがあるということです。
求人票では「面接地:神戸 勤務地:大阪」などと、面接地と勤務地を別々で表記していることもしばしば見られます。特に数店舗展開しているようなお店では珍しくもありません。
面接地が自分の希望の地域であるが故に勤務地をチェックしておらず、このようなミスマッチが起こった事例もありますので注意しましょう。
また、希望の勤務時間と違う、といったミスマッチもよく耳にします。
面接で確認はあるはずですが、飲食店ではイレギュラーな対応があることも多々あります。
1日3h~OKと書いてあったので応募したのに、平均5時間シフトに入っているということも起こり得ます。
そういったミスマッチがないように、求人票の営業時間はしっかりチェックしておきましょう。
居酒屋の場合、3時間勤務希望で17時からシフトを入れてしまってはピーク時の20時が退勤時間になります。ですが大抵は「忙しくて人手が足りないからもう1時間入って!」と言われるのがほとんど。結局閉店時間まで働くなんてこともあります。
良い条件に見えても実際働いてみると思ったのと違った、なんてことにならないように、求人票にはしっかり目を通しておきましょう。
アルバイト面接では必ずといっていいほど、履歴書の提出を求められます。
履歴書は書く内容や形式も決まっていますので、それほど難しくありません。
就職活動の場合は別ですが、アルバイトの場合は各種申請のための個人情報書類として保存しておくためのものですので、特技などそれほど深く考えて書かなくても大丈夫です。
面接時の会話のネタにできればラッキーくらいのものです。
ただし、だからといって適当に書いていると面接で落とされる可能性もあります。
履歴書にも採用側のチェック項目はありますので、後述いたします。
今はスマホで調べれば書き方はたくさん出てきますので、応募前にチェックしておくことをおすすめします。
面接の最後に、応募者からの質問を受け付けることがほとんどですが、初めての面接で緊張して上手く質問できなかったという人もよく見かけます。
誰でも初めてのことならば緊張はしますし、用意した質問を忘れることもあります。
ですのでここは見栄を張らずに、
「質問をリストにまとめてきましたので、見ながら質問させてください」
と頼めば快く了承してくれます。
(ダメだと言われることはないと思いますが、もしあればその職場はやめたほうがいいです)
面接官も初めてだということは理解してくれていますし、逆にメモにまとめていると意欲的だと捉えられてプラスにも働きます。
さて、本題に戻りましょう。
まずは、アルバイト面接でよく聞かれる質問についてです。 質問といっても、それほど堅苦しいものではないのでここは安心して答えてください。
よくある例としては、
・どうしてその業種で働きたいと思ったのか。
・1ヶ月でどれくらい稼ぎたいか
・週何日くらい働けそうか
・どれくらいの期間働く予定か
・何曜日に入れるか ・(学生の場合)長期休みやテスト前のシフトの融通はどうか
・(接客業の場合)初対面の人でも問題無くコミュニケーションが取れるかどうか
上記の例がほとんどです。
答え方としては、受かりたいからといって誇張するではなく、素直に希望通りに答えてもらってかまいません。 よっぽどの悪条件でない限り、そうそう不合格にはならないはずです。
シフトの融通を利かせてくれるお店さんがほとんどですので、しっかりと自分の希望を伝えるようにしましょう。
仮にお店側の提示したシフトが自分の希望とずれている場合は、無理に受けるのではなく代替案を提示してみると良いと思います。
①週1日、月曜日の17時~20時までの勤務希望
↓
限定的すぎて、採用側としても見送りたいと思います。
②月に10万円稼ぎたいです。シフトは学校の兼ね合いで週3日くらいがいいです。
↓
時給1,000円、1日5時間働いても月6万円にしかなりません。なんだかテキトウに答えている印象になってしまいます。
③1ヶ月の短期勤務がいいです。
↓
スタッフ教育には時間と人手がかかるので、採用側としては少しでも長く続けてほしいと考えています。まだ半分ほどしか業務を覚えていない状態で辞められても困ります。
短期希望でしたら、短期の募集をしているところに応募しましょう。
ほんの一部ですが例を紹介しました。以上を参考に質問には回答していただければと思います。
では実際面接官はどこをみて評価しているのでしょうか?
しっかりとお店側も納得できるような回答をしているのに不採用になってしまったという人も中にはいるのではないでしょうか?
そのような方のために、実際に面接官が応募者のどのようなところを見て評価しているかご紹介したいと思います。
こちらはもう面接であってもなくても言えることですが、人と面会するときの最低限の身だしなみは整えていないとマイナス評価になります。
どんなに秀でたスキルがあったとしても、髪の毛がボサボサだったり、服がボロボロだったりすると会話よりそっちのほうが気になってしまいます。
また、接客業だと尚更です。
清潔感がないままお客様に接客をされるとお店の評価も下げてしまうことになりますので、そのような人は採用したくないですよね。
これも当たり前だとは思いますが、面接中の態度もしっかり観察しています。
そんな人いるのかと思われるかもしれませんが、肘をついたまま受け答えする人もいます。
(筆者も実際に経験しました)
腕を組んだり、足を開いて座ったり、髪の毛を執拗に触ったりせず、相手方に失礼のないよう心掛けましょう。
姿勢を正したままで長時間の面接はしんどいので、ところどころリラックスするのは問題ありません。
最低限、相手が話している間はちゃんとした姿勢で聞きましょう。
間違っていてもいいので、質問にははきはき答えるようにしましょう。
もごもごと暗い受け答えをしていると、一緒に働くときに大丈夫だろうかと不安に感じます。
自信が無いのは問題ありません。誰でも初めてのことは自信が無いものですので、気負わずしっかりと返答しましょう。
コンテンツ思わず普段のしゃべり方が出てしまうこともありますが、常時そのようなしゃべり方をする人もなかにはいます。
特に語尾には注意しましょう。
(~っすよね、など)
お客様や先輩スタッフにもそのように接するのかと疑問になります。
コンテンツ挨拶ができないというのはもう選考以外の問題になります。
ほんとうに、挨拶をしない応募者の人もいます。
人とのコミュニケーションの基本となりますので怠らないようにしましょう。
細かいことをあげればキリがないですが、要は相手に不快感を与えるような言動がないかを主にチェックしています。
接客業ですと最重要項目ですし、そうでなくとも他のスタッフと上手くやっていけるかどうかも評価基準になります。
いかがでしょうか?
思ったより簡単そうに思えませんか?
社員の採用ならば経歴やスキルなど細かいことまで求めますが、アルバイト採用となると、採用側の最低限の条件を満たし、対人コミュニケーションに問題が無ければ大丈夫です。
自分の希望の働き方ができる求人に応募し、面接ではしっかり自分の希望をはきはきと伝えるようにしましょう。
強ばることはないのでリラックスしてしっかり受け答えができれば自ずと採用が見えてきます。
ぜひ、この記事の内容を参考にトライしてみてください。