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労務Q&A

2016/10/27

何が変わった?健康保険・厚生年金保険の適用が拡大!アルバイトやパートの条件は?

INSURANCEと書かれた封筒
Question

健康保険・厚生年金保険の適用が拡大されましたが、どのように変わったのでしょうか?

2016年10月1日から、パートタイマー、アルバイトなどにも、健康保険・厚生年金保険の加入の適用が拡大されるようになりましたが、どのように変わったでしょうか?

Answer

今回の改正は、社会保険に加入している人数が501人以上の企業が対象です。そのため、中小の飲食業で働くパートタイマーやアルバイトの社会保険に加入する条件は改正前とほぼ変わりません。

健康保険と厚生年金のことを社会保険といいますが、改正前でも、パートタイマーやアルバイトでも、一般的には週30時間以上働く場合には、社会保険への加入の義務があります。

飲食業など、週により労働時間がまちまちの場合は、1ヶ月130時間が目安となります。

今回の改正は、社会保険に加入している人数が501人以上の企業が対象です。

飲食業で、社会保険に加入している人数が501人以上となるとかなり大手企業になると思います。

社会保険に加入している人数が500人以下の企業は、今回の適用拡大の対象にならないので、中小の飲食業で働くパートタイマー、アルバイトの社会保険に加入する条件は改正前とほぼ変わりませんが、学生は対象外になり加入義務はありません。

一方、社会保険に加入している人数が501人以上の大手企業で働くパートタイマー、アルバイトは、次の①~④の基準にすべて該当する場合、社会保険に加入義務があります。

<社会保険加入の条件>

  1. 週の所定労働時間が20時間以上であること
  2. 雇用期間が1年以上見込まれること
  3. 賃金の月額が8万8000円以上であること
  4. 学生でないこと。

今回の改正で、手取りの給料が減るから、社会保険に入りたくない若者や主婦は、自分の勤めている企業が社会保険に加入している人数が501人以上になるかどうか確認したほうがいいでしょう。

一方、シングルマザーなどで社会保険に加入したい人には、朗報ともいえます。

国民健康保険、国民年金と比べて、社会保険は、保険料の2分の1を会社が負担してくれますので、一般的には国民健康保険と国民年金を合わせた保険料より社会保険の保険料のほうが少なく済むことが多いため、金銭的メリットがあります。

また、国民健康保険にない休業補償が健康保険にはあります。

不幸にもケガや病気で仕事を休んだときは、給与の3分の2の傷病手当金が支給されたり、女性の場合、産休の間にも、同額の手当金が支給されます。

もちろん、社会保険に入れば、厚生年金がプラスされるので、将来の年金額が増えることにもなります。

<経営者の方へ>

上記の基準に該当するパートタイマー、アルバイトは健康保険・厚生年金保険に加入させて、企業でも同額の保険料を負担する必要があります。

保険料のコスト負担が増えるので、何らかの対策をとることが必要になります。

今回の改正は、社会保険に加入している人数が501人以上の企業が対象になりますので、一番分かりやすい対策としては、事業や業態ごとに別会社を設立し、1社あたりの被保険者数を500人以下にすれことが考えられます。

また、社会保険に入れる人と、入れない人をはっきり分け、社会保険に入りたくない人やダブルワークの人には、お互い、納得した上で、週20時間に満たない範囲で短く働いてもらい、しっかり働きたい人は、社会保険に入れて、その代わり、他社と差別化するための戦力として、将来の成長も期待する。

こういう対策をとれば、助成金として、国から「キャリアアップ助成金」を受給できることもあります。

2016年10月以降は、週の所定労働時間を5時間以上延長し、厚生年金保険等の適用対象とした場合に、労働者1人あたり20万円(大企業は15万円)が企業に助成されますので利用しない手はないと思います。

飲食チェーンの人事部出身の社労士事務所です。飲食店の労務管理は、きらめき社労士事務所におまかせください。

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きらめき社労士事務所 飲食業専門 人事労務アドバイザー

小野里 実

証券会社、製造業で人事労務の業務に携わり、その後、外食産業にて人事労務の管理職を6年経験。外食産業では、 どこでも頭をいためている「長時間労働」、「残業問題」、「名ばかり管理職」などの問題を次々と解消。 2012年に飲食業専門の社会保険労務士事務所 きらめき社労士事務所を開業。

<きらめき社労士事務所>

  • 〒169-0075東京都新宿区高田馬場4丁目8-9 NY企画ビル3F
  • TEL:03-6304-0468 FAX:03-6304-0469

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