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2017/03/07

管理栄養士になるにはどうすれば?資格情報や給料まで詳しく紹介!

管理栄養士

飲食業界に関わる資格の一つに「管理栄養士」または「栄養士」と呼ばれる資格があるのをご存知でしょうか。どちらも同じでは?と思うでしょうが、実は少し違います。資格で分けると「栄養士」は都道府県知事の免許を受けた資格で健康な方を対象に栄養指導や給食の運営を行います。「管理栄養士」は栄養士の資格を持つ人が受けられる厚生労働大臣の免許を受けた国家資格で、健康な方だけでなく病気の方、高齢者など一人一人に合わせて専門的な知識をもって栄養指導や給食管理などを行います。今回は、食のエキスパートである「管理栄養士」の資格についてご紹介していきます。

管理栄養士とは

「管理栄養士」とは厚生労働大臣が認める国家資格で、食事や栄養についての専門的な知識を持ち、提供する食事の栄養管理や栄養に関する指導を行うことができる資格です。食事の管理や栄養指導のプロであり、健康な方のみではなく病気や高齢者などの食事に対する管理が必要な方に対して、病院や施設での食事や給食の管理、・指導を行います。

管理栄養士の資格は、飲食業界だけでなく学校や病院など、全国どこへ行って必要とされる資格であり、年齢もあまり関係ないので長く働いていく上でも役に立つ資格と言えます。職場によっては、資格手当てが付与されることもあるので、非常に有利な資格ではないでしょうか。

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管理栄養士になる方法

では、どうすれば「管理栄養士」になれるのでしょうか。資格を得るには、管理栄養士の国家試験を受験する必要がありますが、この試験を受けるには「栄養士」の資格を保持していることが前提となります。栄養士は高校卒業後、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校に入学し、必要な課程を修得して学校を卒業することが必要となります。栄養士養成施設で学んだ方は、卒業後一定期間の実務経験を積んだ後、年1回行われる「管理栄養士」の国家試験に合格すれば、晴れて「管理栄養士」になることができます。

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管理栄養士の給料

厚生労働省が発表した「平成28年 賃金構造基本統計調査」によると、管理栄養士を含む栄養士の平均年収は約345万(平均年齢35歳)とのこと。これは、管理栄養士よりも給与が低めに設定されると考えられている栄養士も含むため、管理栄養士だけで考えるとこれ以上になる場合もあります。ただし、就職先や地域によっても給料に大きな差が出てくるのでしっかり確認してみましょう。

また、公務員として管理栄養士となった場合、非常に安定した給料となり、一部の管理栄養士はスポーツ選手や有名人のアドバイザーや有名企業のなかで働く人もいるため、高水準の給料になる可能性もあります。

(参考引用:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」)

管理栄養士試験情報

基本的に「管理栄養士」の国家試験は、毎年3月に1度だけ行われます。下記、2017年度の試験概要となります。

管理栄養士試験

試験日程:2017年3月19日(日)

試験地:北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・岡山県・福岡県および沖縄県

試験科目:以下の科目で出題 ※別途、応用力問題あり

 ア 社会・環境と健康

 イ 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

 ウ 食べ物と健康

 エ 基礎栄養学

 オ 応用栄養学

 カ 栄養教育論

 キ 臨床栄養学

 ク 公衆栄養学

 ケ 給食経営管理論

合格発表:2017年5月9日午後2時(掲示と合格者には合格証書を郵送)

<参考> 厚生労働省 資格・試験情報 管理栄養士国家試験

試験難易度

試験のマークシート

「管理栄養士」の試験は1年に1度だけしか行われないので、もし不合格となった場合は翌年まで待たなくてはなりません。試験方法はマークシート式の選択制で、全部で200問(1問1点)、合格ラインは正答率60%と言われています。付け焼刃な勉強ではなく、地道にしっかり勉強していれば難しくない確率になるかと思います。過去問集など使い、何年分も遡って繰り返し勉強していくことで傾向が見えてくるはずです。無理に詰め込むような勉強ではなく、自身に合った勉強法で合格を勝ち取っていただけたらと思います。

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資格取得後

食材を管理する管理栄養士

管理栄養士の国家試験に合格後、就職先が決まれば管理栄養士として仕事をしていくことになります。管理栄養士は栄養に比べ、より専門的な知識を持つ資格のため、就職活動の際も応募先への選択肢が広がります。主な就職先としては病院や福祉施設が多く、スポーツ選手の食事の管理、学校給食の調理や献立作成、社員食堂や学食など一般企業や教育機関など様々な場で働くことができます。また生活スタイルの変化に合わせて、正社員としてだけでなく、非常勤やアルバイト・パートとしても生かせる資格のため、長期的な目で見ても持っていて損はない資格ではないでしょうか。

関連記事:飲食業界で生かせる資格は60種類!本当に必要な資格はどれ?

まとめ

「管理栄養士」は、病院や施設だけでなく公務員としての管理栄養士や大手メーカー、スポーツ選手や有名人などのアドバイザーなど、働く場所の選択肢が大きく広がる資格です。「栄養士」は持っているけど、より専門的な知識を付けたい、食事の面から患者さんをサポートしたいなど、さらに高みを目指したい方は「管理栄養士」の資格を取得すると良いかと思います。年に1回という少ないチャンスを逃さず、3月頃の試験に向けて勉強をしていきましょう。

管理栄養士以外にも、飲食業界関連の国家資格や民間資格は多数ありますので、自分自身の目標に向かって挑戦していってみてください。

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