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2018/01/23

今大注目の「ハラル(ハラール)フード」!インバウンドが進むうえで知っておきたいイスラム教の教え

今大注目の「ハラル(ハラール)フード」!インバウンドが進むうえで知っておきたいイスラム教の教え

 2020年に東京オリンピックを控えた今、外国人観光客の増加が見込まれています。数年前から、中国や韓国を始めとしたアジア圏からの旅行者が多かったのですが、最近では、イスラム圏である中東からの旅行者や留学生が、非常に増えてきています。 全世界で16億人を超えるイスラム教徒は、国外でもムスリムの教えを守って生活しています。近年、日本国内でも増えてきているイスラム教徒の方々への対応が求められています。中でも飲食業界においては、ムスリムの教えである「ハラル(ハラール)フード」に注目が集まっています。そこで今回は、イスラムの教え「ハラル(ハラール)フード」ってどんな食事なの?そんな疑問にお答えします!

ハラル(ハラール)フードとハラムフード

ハラルフード 羊肉

 そもそも「ハラル(英語:halal、アラビア語:حلال Halāl)」とは、「(イスラムの教えで)許されている」という意味です。イスラム教の教えでは、生活の全てに戒律があり、食品も例外ではありません。まずハラルフードを説明する前に、その逆で摂取することが許されていない食品を説明します。敬虔な信者に対し、絶対にしてはならないタブーを把握しておくことが、トラブルの防止となるからです。

 イスラム教において、摂取禁止の食品はハラーム(不法)食品と呼ばれています。

禁じられているハラーム食品

  • 豚肉(豚由来の食品や添加物を含む)
  • 血液
  • 酒類
  • イスラム法にのっとって食肉処理されていないもの

 イスラム教徒(ムスリム)にとって豚は不浄の生き物であるため、広くいうならば豚と同じ牧場で育った動物の肉や作物、豚を含む工場で加工された食品も摂取は禁止ということになります。日本では、豚はさまざまな食品に加工されているので、特に注意が必要です。食肉だけでなく、内臓や血液・骨をはじめ、ラードやゼラチンなど、豚の形をとどめていないものもイスラム教徒にとってはハラーム(不法)となります。

 例えば、注文した野菜炒めの中に豚肉が含まれていたとして、中の豚肉を避けたから食べても大丈夫!というような話ではないのです。豚から派生した食品、豚と接触した全ての食品はイスラム教徒にとって禁忌なのです。豚肉以外の肉、例えば牛や羊の肉は摂取が許されています。しかしこれらも、イスラムの教えに従った方法で加工がなされていなければなりません。

 イスラム教では、飲酒は全面禁止です。イスラムの教えの中では、お酒に酔ってしまった時の害を説いています。そのため直接飲むことを目的としていないもの(しょうゆや味噌など)については、一定の基準値を下回る濃度であれば、アルコールの使用は問題ないとするイスラム教徒もいます。非ムスリムである日本に観光で来る方は、ある程度寛容な方もいます。もし事前に来店がわかっているのであれば、確認しておくことをお勧めします。

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ハラル(ハラール)フードと、ハラル認証

ハラル認証

 では、ハラル(ハラール)フードとは、どんな食品なのでしょうか。それはイスラムの教えに基づき加工された牛や羊、野菜や果物、魚に卵・牛乳などは摂取してもいい食品です。ただハラールの定義として、先ほど述べた豚やアルコール類と同じ冷蔵庫に保管されていた食品もハラーム(不法)となってしまいます。

 イスラム教徒(ムスリム)が多く住むエジプト地方では、市場に出回る食品のほとんどはこの教えに沿ったものが占めます。しかしここ日本では、料理にアルコールを使うことも、食材に豚や豚からの派生食品を使うことも多いため、注意が必要です。

 外国からの観光客によるインバウンドを考えた際、イスラム教徒(ムスリム)の方へはどのような食材を提供したらいいのでしょうか。実は上記の食品のほかに、日本国内でもハラル(ハラール)フードを購入する際の目安になるものがあるのです。それが「ハラル認証」。ハラル認証とは、イスラム教の戒律を満たしているサービスや食品におりる認定のことで、「農場からフォークまで」をモットーにしており、原料・加工・流通の全てにおいてハラルを守っています。この「ハラル認証」を受けるためには、イスラム教徒(ムスリム)のオーナーまたはシェフが在籍していること、そのお店ではアルコールを販売しないこと、全ての食材・調味料がハラル(ハラール)フードなどの厳格な基準があります。飲食店経営者は、すぐにハラル認証を取ろう!となると難しいものがありますが、少なくともこのハラル認証の食品であれば、イスラム教徒(ムスリム)のお客さまにも安全安心な食事が提供できるのです。

身近なハラル(ハラール)フード

ハラルフード(きびだんご)

 身近なところで調べてみると、業務用スーパーで売られている輸入品のココナッツオイルや、生春巻きの皮にハラルフード認定マークがありました。最近では、日本国内でもハラル認証を取得する企業が増えており、岡山・廣榮堂の「元祖きびだんご」や、ムソー株式会社の「ハラール・蜂蜜カステラ」がハラル認証を取得しニュースになりました。

 ハラル(ハラール)フードは飼育資料や環境から厳しく管理されているため、世界的にもヘルシーな食材として注目を集めています。ちなみに中国では、ハラル(ハラール)ミートのことを「安全肉」と表すのだとか。

 食の安全に関心が集まる今、日本ではまだ馴染みの薄いハラル(ハラール)フードですが、これからますます増えていく可能性が高いです。ただしハラル認証には、まだ世界的な統一基準というものがありません。お店のシェフの生まれた国や、イスラム教の中の宗派によっても違うため、注意する必要があります。またお店によっては、通信販売をしているところもありますし、中にはハラル(ハラール)フードを使った惣菜のデリバリーをしているお店もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

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まとめ

 今回はイスラムの教えに基づく食事「ハラル(ハラール)フード」、そして「ハラル認証」についてご紹介してきました。2020年に東京オリンピックが開催されれば、さまざまな国籍・宗教の方が日本を訪れます。日本での当たり前が、外国人観光客にとっては非常識ということもあり得ます。せっかく来てもらったからには、日本や日本の料理に良いイメージを持って欲しいですよね。

 同じ宗教であっても、その宗教観には地域の差、個人の差が非常に大きくでるといいます。イスラム教で禁じられている、豚・アルコール・定められた屠畜基準の3つを理解した上で、お客様に確認が取れたら理想ですね。例えば「この店ではアルコールを出しますが、こちらの食器は非アルコール専用で、調理台や食器を洗うときも分けています」など。

 一番良いのは、イスラム教徒(ムスリム)のお客様に判断を委ね、お互いが納得できるポイントを探せたら理想的と言えます。東京オリンピックの来訪をきっかけに、日本の文化に世界中の方が触れるときです。この機会に、インバウンド先の国々についてどんな文化なのか学んでみるのも良いですね!


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