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食トレンド

2018/04/09

世界のパン消費量TOP10ヵ国で愛される代表的なパン20種類!

世界のパン

 食卓の西洋化に伴い、私たちの日々の食事において、パンは欠かせない存在になってきました。ご飯ももちろん好きだけど、色んな種類のあるパンも好き…という方も多いのではないでしょうか。こうしたパン人気を反映してか、2014年に「トースト総合研究所」が調査した『世界のパン消費量ランキング』で日本はついにトップ10入りを果たしました。
ランクインした世界の各国には、風土に合わせた個性豊かなパンの数々が。そこで今回は、日本のパン、世界のパン、それぞれ代表的なものをご紹介します。

1位はあの国! 世界のパン消費量ランキング

世界のパン

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 2014年に行われたトースト総合研究所の調査によると、世界のパン消費量ランキングは以下の結果になりました。

パン消費量ランキング

10位  日本

9位  アメリカ合衆国

8位  イギリス

7位  フィンランド

6位  オーストラリア

5位  イタリア

4位  ロシア

3位  フランス

2位  チリ

1位  トルコ

<<参考>> トースト研究所

 やはりフランスやイタリアといった国の消費量が多いのかと思いきや、意外にも1位となったのは東ヨーロッパのトルコ。2位は南米のチリです。なんと1位のトルコは、10位の日本と比べて、一人当たりの年間パン消費量が10倍! 夕方には、仕事帰りに美味しいパンを求める人で、街のパン屋には長い列ができるのだとか。

トップ10に選ばれた国の代表的なパンをご紹介! 

メロンパン

 まずは10位~6位までご紹介!

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【10位:日本】

あんぱん

 柔らかいパン生地の中に、あんこがたっぷり詰まったパンで、日本人には馴染みの深いパンの一つです。明治時代に、木村屋ベーカリーによって生まれたあんぱんは、その美味しさから瞬く間に広まりました。中に入る餡も小豆だけではなく、栗あんや桜あん、さらに油であんぱんを揚げた、あんドーナツなども登場しています。

メロンパン

 子どもたちにも大人気のメロンパンは、実は日本が発祥。パン生地の上に、甘いビスケット生地をかぶせて焼いたメロンパンは、サクサクした食感とシンプルな甘さが特徴。メロンパンと言っても、特にメロン味ではないので、何も知らずに見かけた旅行者などはビックリすることも。一般的には円形のメロンパンがほとんどですが、地域によっては白あんが入っていたり、楕円形だったりとさまざまです。

【9位:アメリカ合衆国】

ベーグル

 ユダヤ系ポーランド人によってもたらされ、特にニューヨークで強く愛されているパンです。生地をひも状に伸ばし、両端を合わせてリング状にまとめた後に一度茹でてから焼き上げるため、独特のもちもちした食感が生まれます。プレーンの状態だけでなく、ブルーベリーやチョコレートなど、さまざまな味付けのベーグルがあります。食べ方は、半分に切ってクリームチーズを塗ったり、サーモンやチキン・チーズを挟んで食べたりするのが一般的です。

シナモンロール

 元々は北欧生まれのデニッシュパンで、軽食やおやつとしてアメリカで広く愛されています。大きく伸ばしたパン生地に、バターやシナモン・砂糖をまぶしてロール状に巻きます。それを1人前ずつ輪切りにして焼いたものが、基本的なシナモンロールになります。生地が柔らかく、焼き上がり後にアイシングをたっぷりかけるのが特徴です。アメリカでは、缶でも売られていて、蓋を開けて焼くだけのものも人気があります。

【8位:イギリス】

イングリッシュ・マフィン

 パン生地にトウモロコシ粉をまぶして焼き上げる、イギリスの伝統的なパン。マフィンという名前だが、アメリカで見られるものとは全く違います。柔らかいイングリッシュ・マフィンには、チーズやハム、卵を挟んで休日の朝食にする家庭が多いのだとか。もちろんイギリス人がこのむ紅茶との相性も抜群です。

ホワイトブレッド(イギリスパン)

 日本で食べている食パンの原型と言われている「ホワイトブレッド」は、角食パンと同じように型に入れて焼きますが、そのときに蓋をしないため、出来あがったら小さく山形ができるのが特徴です。イギリスでは8枚切りなど薄くスライスし、カリカリのトーストにしてバターで食べたり、ベーコンや卵などを挟んでサンドイッチにしたりして食べるのが一般的です。

【7位:フィンランド】

カレリアンピーラッカ

 フィンランドの国民的なパイ料理で、ライ麦生地を薄く伸ばし、ライスプディングやマッシュポテトを乗せて焼き上げます。焼けたら、溶かしバターに浸してしみ込ませたら完成です。生地の上にお米のおかゆをのせて、周りにヒダを作って出来あがった姿は、ショーケースの中でもとっても目に入ってきます。お米が中に入っているので、日本人観光客からも人気の一品です。

ペルナリンプ

 フィンランド伝統の田舎パンである「ペルナリンプ」は、ライ麦生地に小麦粉やスパイス、マッシュポテトを練りこんで作る素朴な味のパンです。ライ麦パンですが、ジャガイモを練りこむためモチモチとした食感が生まれ、ライ麦特有の酸味をキャラウェイシードというスパイスが中和するため食べやすい。またバターなどの油脂も入っていないため、栄養素も多く含まれており、ヘルシーなパンとなっています。

【6位:オーストラリア】

ソーセージロール

 オーストラリアの人は、ソーセージが大好き。BBQの必需品とも言えるソーセージを使ったソーセージロールは、現地の人にはとてもポピュラーなパンです。ソーセージをパイ生地で包んで焼いたソーセージロールは、ミートパイと並んでどこに行っても売られており、スーパーではソーセージ用のミンチが販売されているため、家庭でも簡単に作ることができます。日本でいうところの、おにぎりみたいなものと言えるのではないでしょうか。

フィンガーバン

 オーストラリアならではの、甘~い菓子パンである「フィンガーパン」は、細長く成形したパンの上に、ピンクや白のカラフルなアイシングをかけます。さらにその上に、ハンドレッド・サウザンズと言われる甘いチップをかけて、コーヒーと一緒にいただきます。日本ではなかなか見ることのない、外国ならではのパンと言えますね。

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消費量は日本の倍以上のトップ5!

フランスパン

【5位:イタリア】

フォカッチャ

 イタリアの代表的な平焼きパンで、ピザの原型とも言われています。オリーブオイルやハーブで味を付け、そのまま食べたり、ハムやチーズを挟んでサンドイッチにしたりと、さまざまな食べ方ができます。ピザと同じ生地を使っており、ハーブやオリーブを混ぜて焼きあげることはありますが、生地そのものに具材を入れるということは、ほとんどありません。

チャパタ

 イタリア語でスリッパを意味し、平らな形が特徴です。食パンなどに比べて内側が粗く、穴がいくつも空いているのは、非常に多くの水を加えて作るという方法にあります。モチモチとした食感で、このパンを食べる時は、塩を混ぜたオリーブオイルをつけて食べるのが一般的です。

【4位:ロシア】

ライ麦パン

 ドイツなどでも一般的に食べられる「ライ麦パン」は、ロシア料理にとても合い、日本人にとっての白米のような存在です。厳しいロシアの気候で、小麦よりもライ麦の方が育てやすかったため、多く広まったとされており、ライ麦独特の酸味と柔らかい食感がロシア国民に愛されています。

ピロシキ

 やっぱりロシアと言えば「ピロシキ」ですね。ロシアだけでなく、ウクライナなど東欧では非常にポピュラーなパンです。卵やバターを使ったパン生地やパイ生地を使い、中にはひき肉や魚、野菜・ジャムなど、お好みの具材を包んで焼き上げます。日本では油で揚げたものが一般的ですが、ロシアではオーブンで焼くことも。中に詰める具材によって、惣菜として食べたり、お菓子として食べたりとどんな時間でも食べられるパンと言えます。

【3位:フランス】

バゲット

 日本でもパン屋でよく見かける、フランスパンの一種で、パリパリした皮の食感と塩味が特徴。フランスを訪れると、バゲットを食べながら歩く人達がよく見られます。サンドイッチを作る時も、バゲットを使い、古くなったバゲットはフレンチトーストにして食べられるので、とっても万能選手といえますね。

クロワッサン

 元はウィーンからもたらされたと言われ、その後フランスで菓子パンとして発展。フランスパンと並び、クロワッサンはフランスを代表するパンの1つです。生地を伸ばして、その中にバターを均一に挟んで折りたたみ、それを伸ばしてまた折りたたむという工程を繰り返して、生地とバターが何層にも重なり、それを焼くことでサクサクとした食感が生まれます。フランスでは、朝食に大きなカフェオレボウルに入ったカフェオレを飲みながら、時折クロワッサンをそこに浸しながら食べるのが一般的です。

【2位:チリ】

アジュージャ

 チリのスーパーには必ず置かれていて、朝も夜も食卓に並べられる国民食「アジュージャ」。その形は丸くて平たく、パサパサ感の強い食感はあまり日本にはなじみのない感覚かもしれません。そのまま食べると物足りない方は、半分にスライスして、間にハムやチーズなどを挟んで温めると、美味しく味わえます。

マラケータ

 元はフランスからもたらされたと言われており、外は硬く中はモチモチの「マラケータ」はフランスパンに似た食感です。チリ国内で売られているパンの、実に65%がこのマラケータなのだとか。南米版バーベキューと言われるアサードでは、炭火焼のチョリソーを挟んだ「チョリパン」と呼ばれる料理が大人気。このチョリパンに使われるパンに欠かせないのが、このマラケータなのです。

【1位:トルコ】

シミット

 トルコを代表するパンの一つ。トルコをはじめ、オスマン帝国配下にあったとされる国や中東で多く食べられており、地域によって大きさや食感に違いはありますが、基本的にはドーナツ状の生地にゴマをたっぷりとまぶしてあります。製造時に、一次発酵の工程を飛ばすことでハードな歯ごたえになっているのが特徴。バターやクリームチーズを付けて食べるのが一般的です。

ポアチャ

 イギリスのスコーンを柔らかくしたような見た目の惣菜パンで、朝食やおやつとしてトルコの人達から愛されているパンです。元々オスマン帝国時代から食べられているパンで、B級グルメのように見えて、意外と長い歴史を持っています。パンの中には、フェタチーズやひき肉、香草を混ぜ込んであり食べごたえも抜群。

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まとめ

 世界のパン消費量トップ10の国と、その国で特に愛されている代表的なパンをご紹介しました。菓子パンとしてよく見かけるメロンパンは、日本発祥だったということで驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 一口にパンといっても、その国で取れる小麦や水、脂肪には違いがあるため、出来上がるパンや付け合わせは様々です。また他国からもたらされたパンがその国独自の進化を遂げることも多々あり、日本の焼きそばパンやカレーパンなどは驚く外国人もいらっしゃいます。日本人が食パンとしてよく食べているパンの原型はイギリスのホワイトブレッドですが、本場のものはカリカリにトーストして食べることが多く、やや水分が少なく硬いので、食パンを食べ慣れた日本人が驚いた、ということもあります。

 気になるパンをきっかけに、その国の文化について調べてみるのもいいですね。ベーカリーやレストランでパンを選ぶとき、話がはずむきっかけになるかもしれません。

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