2017/03/30
調理師の資格取得方法は2つ!調理師学校に通う、もしくは飲食店での実務経験を2年以上積んでから、試験に合格するという方法です。後者の受験資格や難易度、試験内容、また資格取得後のキャリアアップについてもご紹介します。
調理師とは、料理や食品に関する知識を持つ、調理に関するプロです。
名称独占資格の国家資格なので、調理師の資格がないと調理に関する仕事が出来ない、といったことはありません。ただ、「調理師」と名乗るには国家資格に合格する必要があります。
飲食店で働く料理人なら誰しもが持っていると思われがちな調理師免許。実はこの調理師免許、必ずしも取得してから料理人になるわけではなく、実務経験を積んだ後に取得するパターンも多いです。
調理師免許を取得するには大きくわけて2つの方法がありますので、ここではそれらの違いを簡単にみていきましょう。
一般的に広く知られているのが、専門学校へ通うパターンの取得方法でしょう。ほとんどの場合、高校卒業後に調理師専門学校を目指し、カリキュラムを受講することで卒業と同時に調理師免許の資格を得ることができます。
専門学校では、調理師の資格に限らず栄養士の資格が可能であったり、製菓についても学べるところなどもあります。このように、幅広く勉強ができる機会があるということが専門学校に通うメリットとも言えますよね。
有名な調理師専門学校には、以下のような学校があります。夜間スクールを開講している学校も多く、社会人になってから目指す方でも比較的通いやすい場合もあります。
調理師免許を取得するもう1つのパターンが、実務経験を積んでから取得する場合です。
料理人の場合、家の後継ぎであったり、中学高校卒業後すぐに修行するなどという場合も珍しくありません。これらの場合は、専門学校には行かずに現場で学ぶ実技を身に付けることが先となります。
調理師の試験は、飲食店の現場での実務経験が2年以上あれば受験可能です。
ただし、調理業務に従事していることが必須となるため、飲食店でのウェイターやレジの経験では受験することができませんので事前に受験資格を確認しておきましょう。
実務経験を積んでから調理師を目指す場合の、受験概要を確認していきましょう。
※アルバイト・パートの場合は週4以上、1日6時間以上の勤務が必要です。
調理師の資格試験は毎年10月中旬、秋に実施されます。申し込み期間が5〜6月となりますので、早めの準備、対策をしておきましょう。
試験は各都道府県で実施していますので、近い会場で申し込むことをおすすめします。
試験は、全問マークシート形式で、四肢択一問題となります。6割以上の正当で合格と認定されます。
選択式のため、最低限の知識と学習があれば比較的易しい問題となりますが、それでも合格率は全国で60%前後。毎年難しくなっているといわれているため、油断はできません。
独学で学習する人も少なくないですが、自信のない人は通信制のスクールに申し込むなど、合格までの計画を練ることも大切です。
調理師免許が活かせる仕事 晴れて調理師免許を取得した後は、仕事におけるキャリアアップも考えていきたいですよね。調理師免許を活かせる仕事から、ご自身の今後のキャリアアップについてもじっくり考えてみましょう。
調理業務の延長として次なる目標とするのは料理長ではないでしょうか。料理について体系的に学んだことで、厨房全体の管理や後輩の育成指導をすることもできます。
食材の仕入れや保存方法など、知識を生かして仕事の幅を広げましょう。
調理師の資格が活かせるのは調理業務だけではありません。調理師免許は、飲食業界の要となる知識が身についている証明になります。飲食店全体をディレクションし、調理場、ホールともにスタッフを育成していくキャリアも目標にできるでしょう。
調理師免許を生かして、別の資格取得にチャレンジすることもおすすめです。飲食業界の資格は1つ取得すると、そのほかの資格も比較的チャレンジするのが容易になります。
調理師の場合、フードコーディネーターや栄養士も関連する知識が必要になるので挑戦しがいがありまそうです。
ご紹介してきたとおり、調理師になるためには必ずしも学校での勉強が必須となるわけではありません。 正社員、アルバイト問わず、飲食店で働いてから独学で調理師の勉強をして資格を取得する人もいるようです。
今後も飲食業界での活躍を目指すのであれば、いずれはキャリアアップも目指したいですよね。 実務経験を2年以上積んでいる人であれば、基本的にはすぐに受験可能。まずは、試験勉強をスタートしてみませんか。