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食トレンド

2018/01/23

2018年のトレンドキーワード「ピット飲食」とは??

一人で休憩するサラリーマン

 日中は仕事、夕方からは副業や勉強、人脈づくりetc…
働き方改革がすすみ、一人の人間が社会で受けもつ役割が複数に渡るようになった現代。忙しい日々のスキマ時間に、美味しい食事で小休憩を取る人も増えてきました。この記事では、気持ちの切り替えスイッチとして2018年大注目の「ピット飲食」についてご紹介します。

ピット飲食とは?

 2017年12月、リクルートホールディングスが発表した「2018トレンド予測」。飲食分野における、トレンドキーワードは「ピット飲食」でした。

 「ピット飲食」とは、自動車レースの参加車が、短時間で給油やタイヤ交換といったメンテナンスを行う「ピットイン」からくる言葉です。一人だったり、少人数だったりで、飲食を通して頭の切り替えや自分の時間を持ち、自身のスイッチを切り替えることを目的としています。「ピット飲食」の対象に選ばれる店の多くは、カフェやファストフードショップが多く、イートインコーナーのある小売店が利用されることもあります。一人一人が社会でもつ役割が多様化するマルチロールの時代に、次のロールへ頭を切り替えるための小休憩をとる場所として、需要が高まるというのが今年の飲食業界の予想です。

 また「ピット飲食」の利用者が多い時間は、仕事を終えた後に次の活動へとつながる17~19時台が一番多くなっています。お店の立地や客層などと照らし合わせて、次にご紹介する要素の中から取り入れられそうなものがないか、チェックするのもいいですね!

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なぜ今ピット飲食の需要が増えたのか

カフェで休憩する女性

 働き方改革の促進により、一人一人が社会において受けもつ役割も多様化がすすみました。会社組織での役割、家庭での役割、趣味・副業など、社会はマルチロールの時代を迎えています。あわせて働く場所や時間にも変化が起こり、プライベートなことを済ませてから出勤するということも、一部の企業などで可能になりました。

 またインターネットやクラウドサービスの普及にともない、遠く離れた相手とも簡単にやりとりができるようになりました。こうした技術の進歩は、副業や新たな勉強をはじめるためのハードルを下げるきっかけとなっています。今後も在宅ワークや資格取得のための勉強、サークル活動、ボランティアや社会貢献活動にと、働く以外で過ごす時間の内容は多様化していくでしょう。

 こうした背景から、さまざまな役割をチェンジしていく合間で、頭の切り替えのために飲食店で軽く休憩をする方が増えてきました。リクルートホールディングスの調べによると、働き方改革の影響により仕事の終了時間が早まったという人が約27%。その結果、以前よりも平日の夕方にスキマ時間を得る人が増えたため、空いたスキマ時間を別のことに当てるようになったのです。今の飲食業界は「ピット飲食」の場としての需要が高まっているのです。

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ピット飲食のため望ましい設備

ピット飲食

 ここまで「ピット飲食」とはなんなのか、なぜ2018年飲食キーワードになるほど需要が高まったのかを説明してきました。では「ピット飲食」を目的としているお客さまに喜んでいただくためには、どのようなサービスが望ましいかを考えていきましょう。

お一人さま対応

 ピット飲食の利用者は基本的にお一人さま、あるいは少人数です。カウンター席の多い店や、間が仕切られていて、隣や向かいの人が気にならないお店なら利用しやすいですよね。WEBサイトや看板、SNSアカウントがあるお店なら「お一人さまでのご利用も歓迎」と、アピールしてみるのもいいですね。

くつろげる雰囲気づくり

 ピット飲食の目的は、自分の中のスイッチを切り替えるためにくつろぐこと、とご紹介しました。頭の中のメリハリをつけるためにも、ぜひ店内ではお客さまにくつろいで頂きたいものです。店内の照明やBGM、座席の間隔などは、ゆったりしたものに設定してみるのはいかがでしょうか。荷物を置くためのカゴの準備や、足元が冷える時にはブランケットの貸し出しも親切です。

軽食メニューがある

 仕事終わりにピット飲食の需要が高まるということは、17~19時台に飲食店を利用するお客さまが増えるということ。先ほどのリクルートホールディングスの調査結果でも、ランチタイムや深夜の利用数がへり、17~19時に来客数が増加していました。夕方となれば、お腹がすいてくる時間。場合によっては、次の予定までに小腹を満たしておきたい時間ですよね。それならば寒い時期は暖かいスープ、サンドイッチやトースト、ライスボウルのように気軽に注文できるメニューがあると喜ばれるでしょう。美味しい食事でリラックスして、次の予定へ向かえれば理想ですよね。

パソコンやスマートフォンを快適に利用できるようにする

 お客様によっては、スキマ時間にも仕事のメールチェックをしたり、ニュースを確認したりとパソコンやタブレットなどで作業を進めたい方もいます。そのようなお客さまのためにも、店内にフリーWi-Fiを設置したり、電子機器を充電できるコンセントがあったりすると素敵ですね。

 このようにピット飲食の場に選ばれる店は、駅やオフィスの近くなど、利用者の生活圏内で便利な位置にあるところが選ばれやすいです。もし気に入ってもらえれば、生活ルーティンに組み込まれるなどリピート利用も狙うことができます。

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まとめ

 2018年の飲食トレンドキーワード「ピット飲食」についてご紹介しました。一人一人の働き方がどんどん多様化する現代、ピット飲食の需要は見逃せないポイントです。飲食店側としては、お客様が気持ちをスイッチする場、くつろぎの場としての需要を受け止め、どのように対応していくかがカギといえるでしょう。「ピット飲食」への対応も、場所やお店のコンセプトなどによりさまざま。もし需要が見込めるとなれば、チラシやDM、WEBサイトやSNSなどで広報活動をしてもいいかもしれませんね。

 この機会に、ピット飲食の提供のために効率化できる部分はないか、業務を見直すのも良いでしょう。一度に変えてしまうと修正が効かないことも多いです、だったら今回あがった要素の中で、お店で取り入れやすいものから始めてみませんか。


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