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就食ノウハウ

2017/05/10

15年で規模3倍に!急成長中の「中食業界」を徹底紹介!現状・今後・将来性は?

たくさんのお弁当

近年、飲食業界の中でも外食産業にせまる勢いで急成長している業界があります。それは20代の約半数が利用している「中食産業」です。現代のライフスタイルを表しているとも言える「中食」は、今後もますます成長していくと言われています。今回はこれから飲食業界で働きたいと考えている方へ、今からでも押さえておきたい「中食業界」についてご紹介します。

中食業界の基本情報

カフェ店員とお客さま

一言で「中食業界」と言われても、正直なところピンと来ない人の方が多いかと思います。業界の事を知る前に、まずは「中食」がどういった事を表すか知っていきましょう。

「中食」とは何を指すのか

「中食(なかしょく)」とは、『家庭外で調理されたものを、購入して持ち帰るあるいは配達を受ける等によって、家庭内で食べる食事の形態』(出典:Wikipedia)のことを言います。「中食」の歴史は浅く、コンビニが定着し始めた1980年頃から、外で食事をする「外食(がいしょく)」と自炊したものを家で食べる「内食(うちしょく)」の中間的な食事の形から、そう呼ばれるようになりました。

「中食」には、どんなものがあるのか

実は、私達が普段生活している中に「中食」は溢れていて、スーパーやコンビニ、デパ地下などの惣菜やお弁当等や、ピザやお寿司などのデリバリー商品等が「中食」に分類されています。また近年は、コンビニでのお惣菜やお弁当の品質が上がってきており、デパ地下等に行かなくても手軽に買えるようになりました。

>>「中食」業界に興味がある方はこちら

「中食業界」の市場動向

出典:一般社団法人 日本フードサービス協会 平成27年度 外食産業市場規模推計の推移データより

1990年代以降、日本の食費支出は減少傾向にあり、外食市場が年々減っていくなか、惣菜など家庭外で調理されたものを自宅で食べる「中食市場」だけが増加し続けています。

約15年で規模が3倍に

1987年では約1.9兆円の規模だった「中食市場」も、2015年には約7.1兆円と、15年程で3倍以上の規模へと急成長しています。このように、外食をする人が減った事で、必然的に外食産業の中心だったファストフードやファミレスなどがテイクアウト品を出すなど、中食産業にシフトしていったことも大きな要因と言えるでしょう。

>>急成長中の中食業界で働いてみる。

急成長の理由

では、なぜこんなに「中食業界」が急成長を遂げているのでしょうか。それには、時代の変化に伴う3つの理由が考えられます。

個食化(世帯構造の変化)

核家族化が進んだことで、夫婦のみ、もしくは単身世帯が増加したことがその1つです。1970年~2015年の45年で世帯数は増えたものの、1世帯あたりの人数が3.45人から2.38人と大きく減少しています。それにより、家で料理をする時間を省き、外で買ってきて手軽に食事を済ます傾向にあります。

女性の社会進出

近年、女性の社会進出が進み就業率が増加したことで、家庭で食事を作るということが少なくなりました。フルタイムで働く女性が増えたことで、食事をきちんと作る時間が減り、仕事帰りに外で買って帰るというスタイルは女性の強い味方となっています。また、中食業界も美味しくてヘルシーな商品を開発するなど、女性をターゲットにしている商品も多いです。

高齢化社会の進展

長寿大国である日本において、高齢者の数は年々増えていくばかりです。1990年から2015年の25年間で、総人口における高齢者の占める割合は12%から25%と2倍以上になっています。高齢者になると、食料品の買い物・調理自体が負担となることも多いため、買って済ませる中食に頼ることも多くなっています。

>>狙い目は20代の約50%が利用している中食産業?数字で見る飲食業界動向!

「中食業界」で働く人の年収

1万円の札束

上記でお伝えしたように「中食業界」は今では外食産業に追いつく勢いで急成長しています。では、実際に「中食業界」で働いている人達の収入はどのぐらいなのでしょうか。

2014年時点での「中食業界」で働く人の平均年収は、およそ487万円です。『国税庁民間給与実態統計調査結果』による2014年度のサラリーマンの平均年収は415万円であるため、全体平均に比べて「中食業界」で働く人の年収が大きく上回っていることから、その勢いがわかる結果となっています。こうやって「中食業界」の平均年収ランキング上位企業3社を見ると、名前を聞いたことがある企業ばかりですよね。

2014-2015年度 平均年収ランキング (出典:年収ラボ)

  • 1位:吉野家HD 655万円 (吉野家、はなまるうどん等)
  • 2位:プレナス 533万円 (ほっともっと、やよい軒等)
  • 3位:オリジン東秀 515万円 (オリジン弁当等)


>飲食業界全体の平均年収は300万円台?職種別平均年収も紹介!

「中食業界」で働くには

ビジネスマン・ビジネスウーマン

では「中食業界」で働くとなると、どのような仕事があるのでしょうか。飲食店よりも幅広い業態に関わっていくため、その仕事内容は多岐にわたります。

どんな仕事があるのか

「中食業界」での仕事内容として代表的なものが以下の5つになります。

  • 店頭販売や、外販売り込みなどを行うお客様の声を一番近くで聞ける『営業職』
  • 進化する生産技術を理解し、安全でスピーディな処理を開発・実施する『技術職』
  • 常に世の中の一歩先を見据え、広い見識を持って全ての現場を知り尽くして企画を進める『企画・開発職』
  • お客様へ「安心」で「安全」に商品を届けるために、徹底した衛生検査・管理などを行う『品質管理職』
  • 生産者からお客様まで効率的な「もの」の流れをコントロールして届ける『物流(配送)職』

これら以外にも、提供する商品の栄養管理やメニュー考案などを行うことのできる『フードコーディネーター』や『管理栄養士』といった職業も、中食業界には必要な職種と言えるでしょう。

>>管理栄養士の平均年収は345万?資格取得方法から働き方まで徹底紹介!

>>飲食業界で役に立つ資格とは?国家資格5選

>>飲食業界で役に立つ資格とは?民間資格6選

必要とされている人材

中食業界も、変化の多い業界です。中食業界を支える各企業が求めている人材は、第一にお客様満足のことを考えることができ、現状に満足することなく常に挑戦し続けて行ける人です。企業理念に共感出来る人であるのはモチロンですが、何かを「創造」するために常に前進する行動力や考え抜く力を持って未来を切り開くための強い意志を持った人が求められています。

>>採用のプロが就職・転職活動をお手伝い!飲食業界の内定を勝ち取ろう!

まとめ

みなさんの生活に、知らず知らずのうちに「中食」を生活に取り入れているのではないでしょうか。今後も高齢化や女性の社会進出が強まる傾向にあるため「中食業界」の勢いはますます強まっていきそうですね。飲食業界の中でも様々なタイプに分かれているので、狭い部分だけを見るのではなく幅広い目線で見つけていきましょう。

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