2018/10/19
前回の記事では、ラテアートする以前に大切にしなければならないこと!について書かせていただきました。とても大切な内容ですので、もしまだ読まれていない方がいらっしゃいましたら、ぜひお読みいただいてから今回の記事を見ていただければと思います。
JBA(日本バリスタ協会)認定バリスタ。 ドリンクコーディネーターベーシック取得。 現役バリスタとして都内のカフェで働きながら、コーヒーの楽しさを伝えるために、フリーランスとして個人でラテアート体験会やコーヒー関連のワークショップなどを定期的に開催。 カフェ巡りストとして都内を中心に"バリスタ目線でおすすめカフェを紹介。 カフェやコーヒー初心者の方に、『誰が見ても分かりやすい』『楽しんでいただけるように』をモットーに情報を発信しています。
>>前回の記事「ラテアートを始める前に」初心者からバリスタを目指す方必見はこちら
さて!前回の記事を踏まえたうえで、今回はラテアートの基本的な技術について書かせていただきます。
私は、今の仕事を始める前に飲食関連の専門学校のバリスタ科に通っておりました。
学校の授業の大半がカプチーノを作る授業で、もちろんラテアートも授業内で教えていただきました。
ラテアートと言うと、リーフ(葉っぱ)やチューリップなどのフリーポアというジャンルとクマなどの動物(エッジングという手法)の大きく分けて2種類あります。
お店で見たことがあるラテアートは恐らくこの辺りだと思いますので、ラテアートと聞くとこのようなデザインを連想される方が多いのではないでしょうか?!もちろん、授業でもリーフやクマなどは教えていただいたのですが、最初の2ヶ月くらいはひたすら授業では「丸(〇)」ばかり練習していました。
「丸」と言うとラテアートっぽくないし面白くないと思われる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ですが、丸をカップの中心にキレイに描けるようになることが、基礎を築いていくうえではとても大切です。むしろ、丸をキレイに描くことが出来なければ、その先のハートやリーフにステップアップすることは絶対に出来ません!
また、丸をキレイに描くことが出来れば、エッジングで目や鼻を描いたりすることで可愛いデザインに仕上げることが出来ます。
たかが丸と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、されど丸なのです。
では、ここから丸の描き方について簡単ではありますが説明させていただきます。ラテアートの注ぎの工程には2つのパートがあります。
①嵩(かさ)を上げる
②フォーム(ミルクの泡)を乗せる
上記の2つです。
まずは①なのですが、エスプレッソが入っているカップに、まずはスチームしたミルクを注いで行って嵩を上げていきます。
ラテアートは、コーヒーの茶色とフォームの白い部分のコントラストがキレイに出ることがとても大切です。
嵩を上げることで、まずはラテアートするうえでのキャンパス部分(茶色の部分)を作っていきます。
そして、嵩が十分に上がったら、いよいよ②の工程に入ります。
ピッチャーの注ぎ口の部分と液面を近づけることによって、液面の表面にフォーム(白い部分)が浮いてきます。
フォームを乗せる時は、カップの中心よりやや内側くらいから始めると良いでしょう。ポイントは、注ぎ口の部分と液面を出来るだけ近づけることです!ミルクは注ぐと重力で下に落ちて行きますので、あまりカップから離れた高い位置から注いでしまうと、フォームが下に沈んでしまい全然浮いてきません。
ですので、逆に①の嵩上げの時にカップに近づけすぎてしまうと、白くなってしまい茶色のキャンパスが出来上がらなくなってしまいますので気をつけてください。あとは、注いでいるポイントを固定すること。上下左右にピッチャーをグラグラさせないで、同じポイントに固定して注ぎます。
どれだけ嵩を上げれば良いのか?という質問をよくいただくのですが、液面にピッチャーの注ぎ口を近づけるタイミングが早ければ早いほど白い部分が大きくなります。ですので、自分が描きたいデザインによって、嵩を上げる量も変えた方が良いでしょう。
ちょうど良い大きさの丸にしたいのであれば、個人的なやり方なのですが、嵩を上げる時にカップに60~70CCくらいのミルクを淹れています。これは、カップのサイズに問わずどのカップにおいてもです。一度、実際に計量カップなどで計って確認してみても良いかもしれません。
ここまで、ラテアートの土台になる丸の描き方について書かせていただきました。いかがでしたか?
なかなか文章で使えるのが難しい内容だったのですが、少しでも参考になれば嬉しく思います。今ですと、インスタグラムなどでラテアートの動画がたくさん投稿されていますし、ラテアートのセミナーをされているお店も多く見かけます。
私も不定期ですがラテアート体験会を開催していますので、宜しければ遊びにいらしていただけますと幸いです。
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