2018/06/25
皆さん、こんにちは。コラム連載2回目となる今回のテーマですが「家庭でのコーヒーの淹れ方」についてご紹介させていただきます。前回の記事では、「バリスタになるには?」というテーマで書かせていただきました。 もし、バリスタという仕事に興味をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ前回の記事をご覧いただければ幸いです。 そして、今回のテーマですが「家庭でのコーヒーの淹れ方」についてご紹介させていただきます。
JBA(日本バリスタ協会)認定バリスタ。 ドリンクコーディネーターベーシック取得。 現役バリスタとして都内のカフェで働きながら、コーヒーの楽しさを伝えるために、フリーランスとして個人でラテアート体験会やコーヒー関連のワークショップなどを定期的に開催。 カフェ巡りストとして都内を中心に"バリスタ目線でおすすめカフェを紹介。 カフェやコーヒー初心者の方に、『誰が見ても分かりやすい』『楽しんでいただけるように』をモットーに情報を発信しています。
今回は、以下の2つの柱で書かせていただこうと思います。記事が長くなるので、前編・後編に別けさせていただいてます。
1、コーヒーを淹れる時に気をつけるべき4つのポイント(前編)
2、初心者向けコーヒー器具のご紹介(後編)
※今回、自分の手でコーヒーを淹れることにフォーカスしたいため、機械のコーヒーメーカーの紹介はいたしません。
なお、今回の記事では、細かいコーヒーの淹れ方のテクニックについての紹介は割愛させていただきますのでご了承ください。
コーヒー器具についてご紹介する前に、コーヒーを扱ううえで最低限知っておいていただきたいことをご紹介させていただきます。コーヒーを淹れる時に、以下の4点を守っていただくことで、今までよりも間違いなく美味しくコーヒーを淹れることが出来るようになると思います。
①コーヒー豆とお湯の分量
②コーヒー豆の挽き具合
③お湯の温度
④コーヒー豆の鮮度(保管方法)
それでは、4点のポイントについて詳しく解説していきます。
まず①ですが、コーヒー豆とお湯の割合を最適にしてあげることで、コーヒーを美味しく淹れることが出来るようになります。例えば、コーヒー豆の量が極端に少なくてお湯の量が多ければとても薄い味になりますし、逆にコーヒー豆の量が極端に多くてお湯の量が少なければとても濃い味になると思います。
ありがちなのが、コーヒー豆が勿体ないのでコーヒー豆の量を極力少なくしてコーヒーを淹れるケースです。 これですと、せっかくコーヒー豆の品質が素晴らしくても美味しくコーヒーを淹れられる訳がありません。
コーヒーを淹れる時には最適なコーヒー豆の量とお湯の量があります。(レシピと呼んでいます)このレシピを守ることで、家庭でも美味しいコーヒーが淹れられると言っても良いでしょう!
コーヒー豆を購入したお店の店員さんにおおまかなレシピは確認出来ると思いますので、必ずどのように淹れれば良いか確認することが大切です。
次に②のコーヒーの挽き具合ですが、コーヒーを淹れる器具によってコーヒー豆の挽き具合が変わってきます。
ちなみにですが、細かく挽くと苦みや酸味(コーヒーの成分)が多く抽出されやすくなりますし、粗く挽くと抽出されづらくなります。例をあげると、ペーパーフィルターを使用したハンドドリップは中挽き、フレンチプレスは粗挽き、エスプレッソは細挽きなど、使用する器具によって挽き具合が変わってきます。
これも①と同様、もし分からなければコーヒー豆を購入したお店の店員さんに自分がどのような器具でコーヒーを淹れているのか伝えて、最適な挽き具合を確認することが大切です。
③のお湯の温度ですが、一般的には90度前後のお湯を使って淹れるのが良いかと思います。お湯の温度が高いとコーヒーの成分が抽出されやすくなり、逆に低いと抽出されづらいです。
やかんで沸騰させた熱湯をケトルなどに移し変えると10度近く下がると言われているため、移し変えた時の温度が90度くらいと言っても良いかと思います。一番良いのは、温度計を使ってお湯の温度を確認することです。
家庭でありがちなのは、沸騰したての熱湯をそのまま注いでしまうことだと思います。そうしてしまうと、恐らく苦味が強めのコーヒーに仕上がってしまう可能性が高いです。
最後に④の鮮度についてですが、コーヒー豆は生鮮食品で「酸素、湿度、光、熱」の4つの要素に弱いと言われています。ですので、コーヒー豆を保管する時は密閉容器に入れて光の当たらない状態、温度も高くない状態で保管することが大切です。
万一、コーヒー豆を長期保存したい場合は、1杯分淹れる時に使用する量を小分けにして、冷凍庫で保管すると良いでしょう。
何度も冷凍庫から出したりしまったりすると、コーヒーが結露してしまう可能性があるので、小分けにして保存するのがポイントです。
コーヒーは挽きたてが一番美味しい!と言われていますが、これは鮮度という観点からですね。
次に「初心者向けコーヒー器具のご紹介」に関しては次回の記事でご紹介させていただきます。お楽しみに!
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